2012年8月15日水曜日


睡眠時無呼吸症候群の検査結果が、最悪な結果として出てしまった。
どんな治療をするのかと思えば、矯正器を使うと聞き、これまたビックリ。
まあ、考えてみれば、薬で治る様なものではない様な気もする。
ダイビングなどで、呼吸を止める事に慣れていたのも災いしているのかもしれないが、
こんな事になるとは思っても見なかった。

病院で、検査結果を言い渡され、後日、矯正器のレンタル業者から連絡が行くと言われた。
わざわざ、自宅迄器具を持って来てくれるというのだ、病院で渡してくれれば良いのにと思ったが、
操作の説明が在るというので、なんだか大袈裟だと思いつつ、仕方なしに、自宅に来てもらう約束を業者とした。

自宅に、レンタル業者がやって来た。
レンタル業者と言っても、医療器具なので、何か営業マンらしく感じられない。
売り込みは、ドクターが売り込んでくれる訳だから、売り込みの必要は無い訳だ。

興味が在って、営業マンに聞いてみると、睡眠時無呼吸症候群の矯正器が専門でもないという答えだった。
親会社は、医療器具としては、幅広く扱っている様である。

36cm×30cm×15cm




さて、いよいよ、その器具を取り出すとコンパクトなバックに収まっている。
サイズは、36cm×30cm×15cm の大きさだ。

まるで、新型の、スキューバダイビングのレギュレータ(空気供給器具)の様だ。
視点を変えれば、重病人の、酸素吸入器の様だが、そっちの視点で見たくはない。
新型スキューバダイビング、レギュレータ?

営業マンが、一通り器具の取り扱いを説明してくれ、実際に装着してみる事になった。
取り付けてみると、ダイビングとは違い、口ではなく、鼻に取り付け、鼻呼吸を助ける様になっている。
呼吸をしてみると、センサーが感知して、それに合わせて、空気が入って来るのだが、空気圧が呼吸よりも高いので、
呼吸を後ろから押し込んでくれる感じだ。
まるで、スターウォーズのダースベーダーのマスクの様な音に近いので、思わず苦笑してしまった。

これで、呼吸が止まると、センサーが感知し、エアーが、圧力で、気道を拡げて肺に押し込むという訳だ。
ダイビングのレギュレータは、自分で吸い込む感じだが、これは強制的に、押し込んで来る感じだ。

蛇足だが、ダイビングのレギュレータは、高圧で、大量の空気を閉じ込めてあるボンベから、
そのままの圧力で、空気が出て来ると、肺が破裂してしまうので、安全に圧力を下げて、呼吸に合わせて、
空気を供給する器具である。

同じ呼吸をする為の器具だが、まったく正反対の機能を持ったものだ。
まあ、比べるのも可笑しいのだが、今迄、病気という意識が低かったので、
何となく、病気という意識が高まって来た事を、拭い去ろうとして居るのかも知れない。

だが、営業マンが言っている事を聞いていて、少しがっかりして来た。
この器具を使っていれば、睡眠時無呼吸症候群は、矯正されると思っていたが、そうではない様だ。
これを使い続けなければいけない様な雰囲気なのだ。
営業マンとしては、今後、永続的に使ってくれるのであれば、御の字である。

こっちは、そうなると、ちょっと意識が変わって来る。
こんな物、一生使い続けるのは我慢ならない。
何とか他の方法がないものかと考え始めている。

これからは、着実にやって来る老い、今迄は、健康で、人一倍元気であったが故に、
あまり感じた事がなかったがそれを実感として感じ始めている自分が居るが、
そのまま、全てを受け入れたくは無いのが本心だ。

まあ、あまり無理をしても仕方がないので、無理の無い範囲で、妥協点を見つけて行くしか無いだろう。
妥協と言う言葉は、嫌いだが、仕方在るまい。

身体も大事に、大切に、使って行こう。

2012年7月23日月曜日

頭は、ネットでセンサーをカバー
若い女性看護士二人が、センサーを取り付けに来た。
取り付けたら最後、トイレにも行けないので、溲瓶と簡易トイレがベッドの横に用意された。
たかが、睡眠時無呼吸症候群の検査だが、大事になって来た。

さあ、いよいよ、取り付ける前に、トイレに行かされ、ベッドの回り、手の届く範囲に必要な物を揃えて準備 OK。

沢山のコードの束を鞄から取り出すと、私の身体中に取り付け始めた。
後で分かったのだが、頭は、髪の毛が在るので、髪を剃らずにセンサーの取り付け方法を考えたのだろう。
白い粘土状の物を髪の毛の上から、べっとりと貼付け、そこにセンサーを取り付けた。
次の日、朝、シャワーを浴びる迄、これには気が付かなかったが、洗っても洗っても、白い粘土状の物が、
コベリ付いてなかなか取れないのだ。

睡眠時無呼吸症候群と脳波がどう関係するのかは、私には、分からないが、よく間違えないな〜と思うくらいの、
コードの束を1本1本丁寧に、所定の場所に繋いで行く地道な作業が1時間近く続く。

こっちは暇なので、彼女達に色々質問をする。
私の、姪も看護士なので、そんな話をしながら、こめかみのセンサーは、何の為かとか、
口と鼻の前のセンサーは、呼吸と、イビキを感知するとかだ。

殆どの被験者が、センサーを全身に、取り付けた後、記念撮影をするらしいが、
ご多分に漏れず、私も、撮ってもらった。

そうこうする内にやっと、センサーの取り付けが終わり、試運転を始めた。
だが、二人の看護士の様子がおかしい。
どうやら、パソコンに繋いだセンサーが、正常にデータを送らないらしい。
ここからが、また長い。

私も、パソコンに関しては、プロと言えばプロなので、チャチャを入れる。
私の体が以上なので、正常なデータとは違うのではとか。

専門的な事迄は分からないが、基本は同じなので、何度か起動し直してやっと、
正常に動きだした様だ。

正常に動きだしたら、彼女達の仕事は修了だ。
後片付けをして、帰ってしまった。

さあ、困った。まだ、午後9時前だ。
こんな時間に寝た事がないので、眠れる訳がない。

準備して置いた、バーボンのポケット瓶を取り出すと、ストレートで一口二口飲んだ。
言い訳すると、いつもの状況での検査という事を聞いていたので、殆ど毎日アルコールは飲んでいるので、
今日も飲んだ方が検査も正常になるという訳だ。

これまた言い訳だが、アルコールは毎日飲んでは居るが、まだ依存症ではない。
自分では、アルコール依存症かと不安に思った事が在るが、本当のアルコール依存症は、私からしたら、
アルコール中毒だ。

TV でアルコール依存症の事をやっていた時、酒を切らせないとか、手が震えるなど、かなり重度なので、
ホッとした覚えが在る。
私は、今でも、年に何回かは、アルコールを抜く事が在るが、別に苦しい事はない。
無ければ無いで済むのだ。

TVのなでしこジャパンを観ながらうとうとして来た。
少しは眠れそうだ。
と思ったのもつかの間、11時頃に目が覚めてしまい、トイレに行きたくて仕方が無くなって来た。
仕方なしに、溲瓶を用意したが、ベッドに横になっていては、膀胱が破裂しそうでも、なかなか出来るものではない。
暫くしてやっと用をたして、ふただび、バーボンを飲み始めた。
ポケット瓶を空にしてやっと本格的に眠りについた。

果たして、アルコールの反応はセンサーにどのように出るのか?
病院のエントランス

先日、書いた様に、睡眠時無呼吸症候群の検査入院に行って来た。
入院時間は、夜寝るときのデータを取る為なので、夕方4時に呼ばれていた。
入院は、高校生の時の盲腸摘出時に入院して以来なので、久々の入院だ。
ちょっと、不謹慎かも知れないが、楽しみだった。

暑くて汗をかいていたので、シャワーを浴びられるか確認すると、
通常、浴室利用は、4時迄だが、入院手続きをして、直ぐに使用するならという事で、
許可を貰った。

 睡眠時無呼吸症候群と言う病気は、あまり病気と言う自覚症状、認識が出来ない。
前号で書いた様に、呼吸を止める事も慣れていると言うのはおかしいが、
あまり苦ではないので、検査入院する事すら必要性を感じていなかったのは、事実だ。
病室にて

自分で、イビキのうるささと、呼吸を止めている自覚症状だけは在ったのと、
高血圧などの、他の病気の原因にも繋がると聞き、やっと、見てもらおうかと思ったのだ。

1泊入院とはいえ、色々なセンサーを取り付け、それをコンピュータに接続しなければならないので、
大部屋とは行かず、贅沢にも、個室入院と相成った。

仕事の都合で、CANCEL を2度もしていたので、今回こそは、受けなければと、思っていた。
一泊なのに、ノートパソコンを用意したり、準備万端で臨んだ。

入院手続きを済ませると、受付迄、病棟から、迎えに来ると言うので、
車椅子にでも載せられるのかと思ったが、さすがにそれは無く、
ただお迎えに来てくれただけだった。

病室は、個室だが、大部屋の経験も無いので、違い、良さも悪さも良く分からない。
とりあえず、シャワーを浴びたいので、浴室を確認し、浴びてから色々手続きをする事になった。
浴室に入ると、介護様の椅子やら何やら、並んでいる。浴槽にはお湯は張られていなかった。
ちょっと、病院での院内感染などが騒がれるので、清潔なのかどうかが気になったが、
汗を流したいので、気にせずシャワーを浴びた。
浴室利用の制限時間を過ぎていたので、他には誰も居られず、一人でゆっくり浴びられた。

着替えは、病院でのパジャマが嫌いなのと、暑いので、膝迄の、ハワイを連想させる派手な短パンにTシャツになった。
何故パジャマが嫌いかと言うと、まあ個人的なイメージだけだしデザインによっても違うのだが、
所謂ストライプのパジャマを病院で着て居ると暗く、本当に病気になってしまう様な気がするのだ。

質素ながら、味はまあまあの夕飯
シャワーから出ると、7時頃食事で、その後センサーの取り付けと聞いていたので、
時間を有効に使おうと思って、売店に行き、飲み物と、おやつのチョコレートを買って病室に戻った。
今度は、お腹が空いていて食事が待ちどうしく、テレビでなでしこJAPAN のサッカー、オーストラリア戦を観て待っていた。
暫くすると、色気の無い食事が運ばれて来た。食べてみると、そこそこの味で、何とか満足した。
サッカーも日本の快勝だ!

また暫くして、若い看護士の女性が来て、入院の注意事項など説明してくれ、検査前のアンケートなど、書類を作って、
これからやる事など、一生懸命説明してくれた。
センサー取り付けに奮闘

センサー取り付けは、外部の協力会社の人が来てやってくれるとの事だった。

いよいよ、センサーの取り付けだ。
その外部協力会社の人は、二人の若い女性看護士だった。
大荷物でやって来ると、コードの束やら、PC、頭の形のシルエットが書かれたセンサーの差し込み口が
沢山開いている器械などを出して、準備を始めた。
この後は、次回に。