2012年7月23日月曜日

頭は、ネットでセンサーをカバー
若い女性看護士二人が、センサーを取り付けに来た。
取り付けたら最後、トイレにも行けないので、溲瓶と簡易トイレがベッドの横に用意された。
たかが、睡眠時無呼吸症候群の検査だが、大事になって来た。

さあ、いよいよ、取り付ける前に、トイレに行かされ、ベッドの回り、手の届く範囲に必要な物を揃えて準備 OK。

沢山のコードの束を鞄から取り出すと、私の身体中に取り付け始めた。
後で分かったのだが、頭は、髪の毛が在るので、髪を剃らずにセンサーの取り付け方法を考えたのだろう。
白い粘土状の物を髪の毛の上から、べっとりと貼付け、そこにセンサーを取り付けた。
次の日、朝、シャワーを浴びる迄、これには気が付かなかったが、洗っても洗っても、白い粘土状の物が、
コベリ付いてなかなか取れないのだ。

睡眠時無呼吸症候群と脳波がどう関係するのかは、私には、分からないが、よく間違えないな〜と思うくらいの、
コードの束を1本1本丁寧に、所定の場所に繋いで行く地道な作業が1時間近く続く。

こっちは暇なので、彼女達に色々質問をする。
私の、姪も看護士なので、そんな話をしながら、こめかみのセンサーは、何の為かとか、
口と鼻の前のセンサーは、呼吸と、イビキを感知するとかだ。

殆どの被験者が、センサーを全身に、取り付けた後、記念撮影をするらしいが、
ご多分に漏れず、私も、撮ってもらった。

そうこうする内にやっと、センサーの取り付けが終わり、試運転を始めた。
だが、二人の看護士の様子がおかしい。
どうやら、パソコンに繋いだセンサーが、正常にデータを送らないらしい。
ここからが、また長い。

私も、パソコンに関しては、プロと言えばプロなので、チャチャを入れる。
私の体が以上なので、正常なデータとは違うのではとか。

専門的な事迄は分からないが、基本は同じなので、何度か起動し直してやっと、
正常に動きだした様だ。

正常に動きだしたら、彼女達の仕事は修了だ。
後片付けをして、帰ってしまった。

さあ、困った。まだ、午後9時前だ。
こんな時間に寝た事がないので、眠れる訳がない。

準備して置いた、バーボンのポケット瓶を取り出すと、ストレートで一口二口飲んだ。
言い訳すると、いつもの状況での検査という事を聞いていたので、殆ど毎日アルコールは飲んでいるので、
今日も飲んだ方が検査も正常になるという訳だ。

これまた言い訳だが、アルコールは毎日飲んでは居るが、まだ依存症ではない。
自分では、アルコール依存症かと不安に思った事が在るが、本当のアルコール依存症は、私からしたら、
アルコール中毒だ。

TV でアルコール依存症の事をやっていた時、酒を切らせないとか、手が震えるなど、かなり重度なので、
ホッとした覚えが在る。
私は、今でも、年に何回かは、アルコールを抜く事が在るが、別に苦しい事はない。
無ければ無いで済むのだ。

TVのなでしこジャパンを観ながらうとうとして来た。
少しは眠れそうだ。
と思ったのもつかの間、11時頃に目が覚めてしまい、トイレに行きたくて仕方が無くなって来た。
仕方なしに、溲瓶を用意したが、ベッドに横になっていては、膀胱が破裂しそうでも、なかなか出来るものではない。
暫くしてやっと用をたして、ふただび、バーボンを飲み始めた。
ポケット瓶を空にしてやっと本格的に眠りについた。

果たして、アルコールの反応はセンサーにどのように出るのか?
病院のエントランス

先日、書いた様に、睡眠時無呼吸症候群の検査入院に行って来た。
入院時間は、夜寝るときのデータを取る為なので、夕方4時に呼ばれていた。
入院は、高校生の時の盲腸摘出時に入院して以来なので、久々の入院だ。
ちょっと、不謹慎かも知れないが、楽しみだった。

暑くて汗をかいていたので、シャワーを浴びられるか確認すると、
通常、浴室利用は、4時迄だが、入院手続きをして、直ぐに使用するならという事で、
許可を貰った。

 睡眠時無呼吸症候群と言う病気は、あまり病気と言う自覚症状、認識が出来ない。
前号で書いた様に、呼吸を止める事も慣れていると言うのはおかしいが、
あまり苦ではないので、検査入院する事すら必要性を感じていなかったのは、事実だ。
病室にて

自分で、イビキのうるささと、呼吸を止めている自覚症状だけは在ったのと、
高血圧などの、他の病気の原因にも繋がると聞き、やっと、見てもらおうかと思ったのだ。

1泊入院とはいえ、色々なセンサーを取り付け、それをコンピュータに接続しなければならないので、
大部屋とは行かず、贅沢にも、個室入院と相成った。

仕事の都合で、CANCEL を2度もしていたので、今回こそは、受けなければと、思っていた。
一泊なのに、ノートパソコンを用意したり、準備万端で臨んだ。

入院手続きを済ませると、受付迄、病棟から、迎えに来ると言うので、
車椅子にでも載せられるのかと思ったが、さすがにそれは無く、
ただお迎えに来てくれただけだった。

病室は、個室だが、大部屋の経験も無いので、違い、良さも悪さも良く分からない。
とりあえず、シャワーを浴びたいので、浴室を確認し、浴びてから色々手続きをする事になった。
浴室に入ると、介護様の椅子やら何やら、並んでいる。浴槽にはお湯は張られていなかった。
ちょっと、病院での院内感染などが騒がれるので、清潔なのかどうかが気になったが、
汗を流したいので、気にせずシャワーを浴びた。
浴室利用の制限時間を過ぎていたので、他には誰も居られず、一人でゆっくり浴びられた。

着替えは、病院でのパジャマが嫌いなのと、暑いので、膝迄の、ハワイを連想させる派手な短パンにTシャツになった。
何故パジャマが嫌いかと言うと、まあ個人的なイメージだけだしデザインによっても違うのだが、
所謂ストライプのパジャマを病院で着て居ると暗く、本当に病気になってしまう様な気がするのだ。

質素ながら、味はまあまあの夕飯
シャワーから出ると、7時頃食事で、その後センサーの取り付けと聞いていたので、
時間を有効に使おうと思って、売店に行き、飲み物と、おやつのチョコレートを買って病室に戻った。
今度は、お腹が空いていて食事が待ちどうしく、テレビでなでしこJAPAN のサッカー、オーストラリア戦を観て待っていた。
暫くすると、色気の無い食事が運ばれて来た。食べてみると、そこそこの味で、何とか満足した。
サッカーも日本の快勝だ!

また暫くして、若い看護士の女性が来て、入院の注意事項など説明してくれ、検査前のアンケートなど、書類を作って、
これからやる事など、一生懸命説明してくれた。
センサー取り付けに奮闘

センサー取り付けは、外部の協力会社の人が来てやってくれるとの事だった。

いよいよ、センサーの取り付けだ。
その外部協力会社の人は、二人の若い女性看護士だった。
大荷物でやって来ると、コードの束やら、PC、頭の形のシルエットが書かれたセンサーの差し込み口が
沢山開いている器械などを出して、準備を始めた。
この後は、次回に。