2016年3月2日水曜日

今更聞くに聞けないドキュメント設定の重要な点

今更聞くに聞けない新規ドキュメント設定

あなたは「RGB」と「CMYK」の違いを知っていますか?
新規ドキュメント設定でこれを間違えると取り返しの付かないことになります。

RGBとは光の3原色レッド、グリーン、ブルーのことで、これを利用して表現されている物はPCのモニター、スマホのモニター、デジカメ、スキャナー、TV、映画などの映像があります。

特色としては以下の図の様に色が混ざれば混ざるほと明るくなり白色というか無色になるため加法混色と言われています。

CMYKCMYとは絵の具やインクなどの色料の3原色シアン、マゼンダ、イエローのことで、これを利用して表現されるものは、印刷物になります。

これらの色は混ぜれば混ぜるほど色が暗くなり、理論上は黒色に近づいていくため『減法混色』と言われています。


理論上と書いたのには訳があり、実際にはどんどん濁った灰色になっていくのですが、一般的にイメージする『黒色』にはなってくれません。 そのためプロセスカラー印刷では、黒の部分を引き締めるために、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)にブラック(K)のインキを加えた4色(プロセスカラー)でフルカラーを表現しています。




RGBCMYKの違いが分かったところで、
では、何故間違えると取り返しの付かないことに繋がるのか?

考えてみてください、Illustratorを使ってデザインしている間私たちはPCモニターを通してデザイン画面を見ています。

ということは光の映像を見ている事になりRGBの画面を見ている事になりますので、最終目的がWebなどのRGB設定のものを目的にデザイン制作するのは全く問題ありません。

しかし最終目的が印刷物である場合、インクでは表現できない明度や彩度などが在ります。画面でいくら綺麗に出来上がっても印刷で表現できないものをデザインしても意味がありません。

そこで、コンピューター上でインクでは表現できない色域を使えない様に設定するのがCMYK設定になります。

実験して見るとわかると思いますが、RGB設定でデザインしたものをファイルメニューから「ドキュメントのカラーモード」を選択し「CMYK」を選択して見ると色がくすんだ感じになります。

注意:CMYKに設定したものをRGBには戻せませんので、印刷物もWeb関係も利用する場合は基本RGBの設定でデザイン制作し、印刷物用のデザインはRGB設定からCMYK設定に変更することをお勧めします。


逆はできないので要注意!

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